レクタンギュラータイプはデザインを重視
ほとんどの腕時計で採用されているラウンドタイプのケースに対して、スクエアやレクタンギュラータイプのケースは、いくつかの違いがあります。ラウンドタイプの腕時計ケースは、見た目の印象よりも、時計の針が円を描いていくといった、機能性を重視する傾向があります。レクタンギュラータイプの腕時計ケースは、上品かつ知的な印象を与えると同時に、つけている人の手首をきれいに見せる効果も期待できます。このように、レクタンギュラータイプの腕時計ケースは、機能性よりもデザイン性を重視している点が特徴です。
レクタンギュラータイプの腕時計ケースは、男性向けに販売されている腕時計に採用される印象が強く、ラウンドタイプよりも値段が高くなる傾向にあります。
腕時計では主流派のデザインだった
持ち歩くための時計としては、ベルトやチェーンといった金具付きの懐中時計が存在しますが、ケース等もラウンドタイプのものに近い点が特徴です。しかし、腰や首等につけた懐中時計を手にとって時間を見る作業は、かえって手間がかかってしまうため、なんとかして手首に懐中時計をつけられないかと考えるようになりました。懐中時計を手首へ装着するための工夫として、ベルト用の突起等をつけると同時に、手首のサイズにあったデザインを作る必要性にも迫られました。
その過程で、レクタンギュラーやスクエアといった、正方形や長方形のデザインが特徴の腕時計が誕生しました。懐中時計に代表されるラウンドタイプよりサイズが小さいという理由もあり、レクタンギュラータイプは、しばらく主流となっていました。